家庭や職場でフットセラピーのすばらしさを体験された方がたくさんいらっしゃいます。
「足をもんで気持ちがいい」
「足が軽くなった」
というだけでなく、ふれあいを通して家族間の絆が深まり、思春期の子どもとの会話が出来るようになった。
心の悩みを抱えて苦しまれている方に施術を行ったところ、胸につかえていたものを全部吐き出せ、スッキリしたと喜ばれるなど、多くの体験の声をいただいています。
フットセラピスト協会に寄せられた感想の抜粋を3回に分けて紹介しますね。
アルツハイマーの母と心でつながる
6年程前、母は、アルツハイマーと診断された。
少しずつ進行し、病は母の記憶から私の名前を奪った。
1年前、私は実家へ戻り、家族と一緒に暮らし始めた。
私はずっと母の姿をした別人と向き合えないでいた。
入浴中の母の体を洗っていてふっと思った。
「母にフットセラピーをしてみよう」
入浴後、母をイスに座らせ、足をゆっくり揉み始めた。
むくんで固くなった母の足。
初めは不安がって何度も立ち上がろうした。
でもなだめながら揉んでいくうちに母の顔から不安が消え、うっとり穏やかな表情が生まれた。
私が昔から知っている朗らかで優しい母の顔だった。
深いところで母の心とつながった気がして、 とても温かい気持ちに包まれた。
フットセラピーは、人の心と心をも繋ぐことのできる、
魔法のような術だと思った。
Y.Sさん